えほんができるまで
2022年11月に発売した、昭文社のベビーBOOK。
“1人でも多くの子どもたちが笑顔になれる素敵なえほんを届けたい“という担当編集者の思いから誕生しました。
担当は、現在上は小学生、下は2歳児まで、それぞれ2児を子育て中の女性編集者2人です。
担当2人とも元々絵本が好きで、小さい時からたくさんの絵本を読んでいました。
今でも、子どもたちと一緒に毎日のように絵本を読んでいます。
そのような毎日を過ごしている中で、「こんなにも心を豊かにする絵本を子どもたちに届けたい!」という思いが強くなりました。
ランチ時間の雑談などを繰り返し、編集長に相談。
実現に向けて動き出しました。たくさんの紆余曲折を経て、絵本を出版することが決まり、いよいよスタートです。
どのように絵本が出来上がったのか、企画~絵本ができるまでをご紹介いたします。
1.企画検討
いざ、作るとなっても世の中にはたくさんの絵本があります。
絵本に触れる中で、新しい発見があったり、大人でも考えさせられる内容だったり、何度も同じところで大笑いする言葉や展開だったり、、、
まずは、どういう本を届けたいか社内で色々と検討しました。
保育園やママさんたちにもアンケートを実施し、子どもたちやパパママさんたちがどういった絵本が好きなのか、そしてほしいのかを徹底的に調査しました。
男の子、女の子、月齢にもよって意見が異なるので、なかなか難しいです。
保育園の先生や子供たちの話をたくさん聞くと、ハッと気づくことも多く、自分たちとの発想の違いに驚かされました。
編集担当で、どういった絵本を届けたいかを何度も話し合いを重ねました。
編集長のOKをもらい、社内会議を経て、出版が正式に決定。
内容だけではなく、本の大きさや使用する紙、作成にかかる費用など具体的な話を進めていきます。
2.著者さんと打ち合わせ
今回の絵本の制作をお願いするかしわらあきお先生と打ち合わせをしました。
ちょうどコロナ禍だったこともあり、オンラインで数回打ち合わせをしていましたが、実際にお会いするのは初めてです。
編集担当がはじめての子供が生まれた際に、最初に購入して毎日のように読み聞かせをした絵本がかしわらさんの絵本でした。そのような思いを胸にドキドキしながら向かいます。
かしわら先生がいらっしゃる京田クリエーションさんで打ち合わせです。
(※現在は、カッシーグラフィックス)
打ち合わせでは数時間にわたり、絵本の話から雑談までたくさんの素敵なお話ができました。
ふって湧き出るかしわらさんのアイデアに圧倒されました。そして、毎週のように温泉に通っているというプライベート話にほっこり。
3.制作
打ち合わせを経て、かしわら先生からアイデアラフが届きました。
アイデアラフとは、本の流れやおおよその内容が描かれている下書きです。
ラフの段階でもかわいさが伝わってきます。
編集担当が確認、そしてかしわらさんと話し合いを重ねて、本格的な制作がはじまります。
実際に色が入ったものを見ると、いよいよという感じがしてワクワクします。
そして、完成に近づけていきます。
中身がおおよそ固まったら、表紙や帯も進めていきます。
本の表紙や帯は重要な部分なので、念入りに話し合いながら決めていきます。
印刷所で実際の本と同じ紙に印刷し、色味などをチェックし、最終調整に入ります。
そして無事に校了!
ここからは担当の手を離れ、印刷→製本をして本が仕上がります。
印刷するだけでなく、子どもたちがケガをしないように、破けないようになど加工もしています。
4.いよいよ出版へ!
見本があがってきました。初めて目にした瞬間は、感動しました。
いよいよ出版日が近づいてきました。
かしわら先生はじめ、たくさんの方々の思いが入った一冊。
関わっていただいた皆様に感謝です。
たくさんの子どもたちの手に届きますように。。。