絵本作家インタビュー


『にょっきりん どこどこ?』『ねこさん のってくださーい』の作者、絵本作家のかしわらあきお先生に編集部がインタビューしました。

Q:『にょっきりん どこどこ?』『ねこさん のってくださーい』は、それぞれどのように生まれたのでしょうか?

『にょっきりん どこどこ?』は、かくれんぼのドキドキ感をひと足早く味わってほしいな、と思ったのがきっかけです。
『ねこさん のってくださーい』は、赤ちゃんの好きなバスに、赤ちゃんの好きなものが乗るシーンは赤ちゃんにとって「最高にワクワク」な内容になるに違いないと思ったのがきっかけです。

Q:『にょっきりん どこどこ?』『ねこさん のってくださーい』のそれぞれの推しポイントを教えてください。

『にょっきりん どこどこ?』は、にょっきりんをみつけた後に、「ちょうはどこかな?」「緑の傘はどこかな?」と遊びがどんどん膨らむところがいいなと思います。
『ねこさん のってくださーい』はバスの運転手になって、「のってくださーい」「しゅっぱーつ!」と元気に声に出して楽しんでもらえたらと思います。




Q:『にょっきりん どこどこ?』『ねこさん のってくださーい』2冊のそれぞれにかけた思いをお聞かせください。

『にょっきりん どこどこ?』で意外さ、自由さを感じてもらい、想像力や独創性、そしてワクワク力を育んでもらえたらなと思いながら作成しました。
『ねこさん のってくださーい』は「出会い」をかわいく、楽しく表現したいなと思いながら作成しました。

Q:”にょっきりん“のネーミングは、どういったときに思いついたのでしょうか?

にょっきりんのキャラクターデザインをした最初の段階から、なぜか「にょっきりん」と心の中で呼んでました。
理由はよく分かりませんが…でも、ぴったりな名前だと思います。
それがそのまま採用になりました。




Q:絵本作りのプロセスはどのような感じでしょうか? アイデアはどのように浮かんでくるのですか?

車や電車、書店や図書館、街散歩、スーパー銭湯などなど。生活のあらゆる場面で何かしら考えていると思います。
面白そうなネタを探して、みつけたらワクワクな想像をしながら、ワクワクする方向へと膨らましていきます。
「これは!」と思うアイデアは家へ帰ってから、ざくっとしたラフを描きます。
そこからブラッシュアップして出版社さんに提案しています。

Q:絵本作家になったきっかけをおしえてください。

小さな頃はよく絵を描いていましたが、絵を仕事にするなんてことは全く考えていませんでした。
専門学校を卒業してデザイン事務所に就職しました。
「これは!」と思うアイデアは家へ帰ってから、ざくっとしたラフを描きます。
その会社の先輩が絵本を出していて、絵本は無限の表現ができることを知り、自分も絵本を作りたいと思うようになりました。

Q:絵本の魅力は、どのようなものだと思いますか?

表紙をめくると瞬時に別世界へ行けることろです。
一番簡単に非日常を味わえる素晴らしいコンテンツだと思います。
そして、たっぷりのワクワクドキドキがあります。

Q:絵本を選ぶおすすめのポイントはありますか?

動物が好きなら犬の絵本、乗りものが好きなら車の絵本と、好きなもの伝いで選ぶのがよいと思います。
また、表紙や中ページをパラパラとめくって見てみて、面白そうだなと思ったり、興味を持ったら、その絵本が、その子にとってぴったりの絵本だと思います。

Q:読者の皆さんへのメッセージをお願いいたします。

たくさんの絵本を読んで、いろいろな世界へ行ってみてください。
絵本の中の、いろいろな人や動物、不思議な生きものと出会ってください。
読んだ絵本の数だけ生きることが楽しくなると思いますよ。

かしわら先生、貴重なお話をどうもありがとうございました!

著者紹介かしわら あきお プロフィール

新しいこと好き。ワクワク好き。アイデアマグマ、常時噴火中。自らのイラストを素材にデザインを展開し、ひとつの世界観をつくり出す達人。キャラクター開発、動画制作、ブックデザイン、商品企画など、幅広い分野でその技をいかんなく発揮中。
著書に『あかちゃんごおしゃべり』シリーズ(全8巻、主婦の友社)、『しましまぐるぐる』を代表する『いっしょにあそぼ』シリーズ(全13巻、Gakken)、『ゆびあそぶっく』シリーズ(全6巻、ひかりのくに)など多数。
かしわらあきお/Kassi artwork:kassi.amebaownd.com/
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